前回メジャーコード・マイナーコードについて簡単に説明しましたが、
ここではもう少しコードについて詳しく説明していきたいと思います。
コード進行について(その2)
コードとは最低でも2つの音程が重なってできたものをいい、その中で一番低い音を「ルート音」といいます。
例えば「C」シーメジャーでは
「ド」「ミ」「ソ」の音を重ねたコードなので
一番低い音は「ド」、ルート音は「ド」になります。
このように3音で構成されたコードをトライアドと言います。
ちなみにルート音さえ動かさなければ音を付け足したり、オクターブ動かしてもコードは変わりません。
上の2つとも「C」シーメジャーになります。
このコード構成音の配置を「ボイシング」といい
上のコードは「ド」と「ド」の間が1オクターブ離れており、全体が1オクターブ以上ある広い配置を「オープンボイシング」
上のように最も狭い配置を「クローズドボイシング」と言います。
スケールについて
上の記事でメジャーコードとマイナーコードを覚えたと思いますが、その覚えたコードを好き勝手に並べてしまうとコード進行に違和感やメロディの音が外れてしまいます。
コード進行は基本的に決められたルールを守って並べます。それがスケールです。
スケールとは音階で決められたパターンやセットのことをいい、「C」シーメジャーではこの音しか使わない、「Em」イーマイナーではこの音しか使わないというようにルールがあります。
このルールを守ることによってコード進行に違和感を感じたり、メロディの音が外れるということがなくなります。
スケールの覚え方
では実際各スケールで使う音をどのようにして覚えるのか?
鍵盤を見ると「C」から「B」まで白鍵と黒鍵が合計12個あります。
それぞれの音がメジャースケールとマイナースケールを持っているので合計24パターン覚えなくてはいけないのか、、、。
と思うかもしれませんがそんなことありません。
メジャースケールとマイナースケールで使う音を覚えれる法則があります!!
まず隣の鍵盤に移動する事を「半音」、1つ飛ばして移動する事を「全音」ということを覚えて下さい。
メジャースケールの覚え方は
一番低いルート音から「全・全・半・全・全・全・半」の順番で隣に移動する事で使う音を覚えれます。
これは白鍵でだけを使う「C」シーメジャースケールです。
次は試しに「E」をルート音として始めると、、、
これが「E」イーメジャースケールで使う音になります。
次はマイナースケールの覚え方です。
一番低いルート音から「全・半・全・全・半・全・全」の順番で隣に移動すると使う音が覚えれます。
これは「Cm」シーマイナースケールです。
同じく「E」から始めると、、、
こちらが「Em」イーマイナースケールで使う音です。
この法則さえ覚えていればどのスケールでもどの音を使えばいいかわかるようになります。
最後にこの記事で覚えておいてほしいのは
・コードはルート音さえ動かさなければ他の音を動かしたり、足したりしてもいい。(ただしスケールにそった音にする)
・明るい響きをもつメジャースケールで使う音は「全・全・半・全・全・全・半」
・悲しい響きを持つマイナースケールで使う音は「全・半・全・全・半・全・全」
この3つを覚えておいてください。